路上人形劇 やってみた結果
前回の突然の「告知」にもあるように、
急遽クリスマスイブイブに、路上人形劇を行ないました。
やろうと思い立ったのが、12/19(土)
本番が12/23(水)
その間、4日
メンバー揃わなかったり、音響・照明装置を準備したり、
かなり色々ハードルがありましたが、やってよかった。
せっかくなので、今回の上演についてメモしておこうと思います。
あまりいないと思いますが、路上でなんかやってみたいという人の役にたてばうれしいです。
【構成】
糸操り人形劇で、2本ほど曲に合わせてライブ
その間をつなぐように、簡単なストーリーを入れました。
上演日が12/23ということで、クリスマスの要素を入れたお話。
当初の脚本では、ロッカが台詞を言う形でしたが、
上演前日に背中に謎の痛み(笑)が発生し、大声が出せなくなってしまったため
急遽ボードに台詞を書いてストーリーに合わせてめくると言う方式に変更しました。
台詞回しでごまかせないのが心配でしたが、
結果的には、雰囲気が出て好評だったようです。
【メンバー】
うちの劇団から、3名
最低でも2名いないと、不測の事態に対処できなさそうです。
あと、人数少なすぎるとちょっと見た目寂しい
【人形】
以前デザインフェスタに持っていった人形たちを再利用
ピアノとかギターとかトランペットとか持ってます。
専用に作った人形たちではなく、以前の作品のものなので
見た目はバラバラ
とりあえず、インパクト勝負です。
マリオネットは路上で動かしているだけで人目を引くので、
まずは一体人形を手に入れて、広場で誰かに見せるというのもいいかもしれません。
【場所】
立川駅から昭和記念公園へ伸びているモノレールのレールの下部分
ちょうどクリスマスで、ブルーのイルミネーションがされている場所があったので
そこでやりました。
立川に決まるまでは、溝の口・渋谷・新宿をロケハン
直前まで新宿南口のサザンテラスを考えてましたが、
まだ早いということで、立川駅に変更しています。
結果的には、騒音的にも明るさ的にもちょうどよかったかなと思います。
心配していた、おまわりさんからの注意も特にありませんでした。
あと、雨も風も奇跡的に無くてラッキー
【音響装置】
屋外でやるのに、一番困るのは電力。
今回はデザインフェスタでの反省を生かし、
電池式だけど音量のあるスピーカーを捜索。
安く済ますために、ギターアンプとかをお店まで行って調査
だがどうやら、ギターアンプは基本的にモノラルで、ステレオの機器(今回はiPod)
を接続するものではないと判明。
おまけに、それなりに高いやつじゃないと屋外で使えないとのこと。(大きな音を出すと音が割れてしまうそうで)
やむなく、ごひいきにしてる大型電気店へ
値段と最大音量の組み合わせを睨みつつ、結果的に購入したのはこちらの、
「BoogieBox」というスピーカー
単3電池6本で10時間稼動
音量は2W+2Wですが、路上で人形劇上演する程度なら問題なしです。
通常は、路上でダンス練習する人とかが使うそうです。
予算オーバーでしたが、今後も上演する可能性を考えて
買ってしまいました。
ちなみに、ためしに路上でという場合には、スピーカーのレンタルもあるそうです。
数万円のものが、レンタルなら数千円程度。
「スピーカー レンタル」で検索すればたくさん出てきます。(当たり前)
【照明装置】
人形劇はやはり人形が主役になるので、暗すぎるとちょっと興ざめ
でも、明かりには電力が必要。
で、結局今回は、
舞台両側に懐中電灯をくくりつけて、スポットライトにする
という技で回避しました。
ただ、普通の懐中電灯(いわゆる豆電球の)だと、光が弱い上にオレンジがかった色になってしまうので、
発光ダイオードのものを選択しました。
正直、もう少し明るくしたかったのですが、電池式ではどうしても限界あり。
そのため、写真にあるようにブルーの発光ダイオードのツリーがある位置に舞台をこしらえ、
写真撮影する人のジャマになりながら上演しました。
ロケハンしてわかりましたが、大き目の駅の近くなら、
明るくてそれなりの広さの場所というのは結構あります。
ただ、単純に明るいだけのスペースは、演者も丸見えになってしまうので、
ちょっと薄暗い場所を選択するほうが、お客さんも見やすいかもしれません。
【ライバル】
当日は管弦楽のバンド(おそらく学生)が、駅前で演奏してましたが
それなりに客を集めてました。
その位置は、こちらがロケハンして候補にしていた場所でもあり、
路上パフォーマーの世界は、早い者勝ち弱肉強食であると痛感させられました。
【お客さん】
昭和記念公園へのルートということで、人通りが結構あり
多いときでは30人くらい人が集まってくれました。
おおむね好意的にご覧になっていただけたようで、大爆笑とはならなかったですが
それなりにうけていた模様。
3回ほど上演していますが、各回人数はバラバラ
ちょっとでも失敗が伝わってしまうと、あっという間にいなくなってしまう(気をつかわれて)
のも印象的でした。
【反省点】
いろいろ反省ありますが、
一番は糸が絡まってしまった時の対処ミス。
路上である程度お客さんがいる時に、人形を引っ掛けて落としてしまいました。
それも、一番面倒なつくりのジャックの人形
持ち上げた段階で、壮絶な絡まり方をしていましたが、
焦りで上手く復旧できず。
結果的に上演中断となってしまいました。
不測の事態とはいえ、お客さんそっちのけで突然中断としてしまったのは
パフォーマー失格なのだろうなと思います。
【おわりに】
路上で人形劇をやってみたい。
出来ればクリスマスに。
という思いだけで、勢いに任せて上演してみました。
実は路上で上演は長年の夢でもありました。
なんか、路上に出たら人形師として一人前なのかなと、漠然と思っていたので
ずいぶん遅くなりましたが、ようやく一歩進んだ気がします。
「この短い時間でやれる最高のものだった」、と言ってくれる人もいましたが、
やはり準備不足は否めません。
是非またどこかでリベンジします。
で、次の夢は「ヘブンアーティスト」合格かな
がんばれ、オレ